人生を切り開くとは?
15歳 中学3年生だった僕は
100円玉で買えるぬくもり 熱い缶コーヒー握りしめ
あるひとつの決意をした
(自分の人生は自分で切り開く)
実に抽象的でつかみどころのない決意だけど
約40年前の決意は今も続いている
「人生を切り開く」ってどういうことなんだろうか?
「なりたい自分になる」ってこと?
いや なんか違う気がする
「なりたい自分」になどなれたためしはなく
次々に現れる人生の分かれ道で決断を迫られ続けた結果
「そうなってしまった」
それがいわゆる「人生を切り開いちゃった」ってことなのでは?
これまでの自分の人生を切り開いちゃった経路を箇条書きにすると
・パイロットがだめなら航空機整備を選択(キツイので不人気職種で希望すればなれた)
・大学院受験(ちょうど転勤の時期だったので自分で行き先を決めるにはこれしかなかった)
・整備教官(大学院卒業後のご褒美で希望通り)
・司令官秘書(これだけは本人の意思に反して辞令によって決められた・・・)
・日本航空で一等航空整備士取得からの政府専用機(1年間の秘書業務に耐えたので自由に進路を選べた)
・自衛隊退職(この先ずっと都心まで2時間の通勤という非人間的な生活と事務仕事には耐えれないし自衛隊という腐った組織にウンザリ)
・民間航空業界へ(飛行機のことだけ考えて生きていきたかった)
・会社倒産からの「ひゅうが自然学校」入校(大震災を経て人間にとって大事なものは何か?を改めて知った)
・天草エアラインへ(生活のため止むを得ず航空業界へ復帰・・・)
・コーヒー屋として独立
はい、もう支離滅裂な人生を歩んでる
「人生を切り開く」って自分の夢に向かって困難辛苦に立ち向かって一本気に突き進んでいく!ってイメージだけど
そうは思わない
生きてるとほんとにいろんなことがあって
(え~!なんで!?なにがどうなってそうなるの!?)
って自分の想像をはるかに上回る現実が突然目の前に立ちはだかるわけで
その時々で逃げずに立ち向かって、時に新しい生き方を見つけて
たとえそれが自分らしくなくてもいいじゃないの
まずは生きていかなきゃいけないんだから
ただどんなときも自分で決める
自分で決めるということはその先を自分で切り開かなきゃいけないってことだから
それが
「人生を切り開く」ってことかなぁ
そうそして
その最大の犠牲者が妻だ・・・
すまん・・・
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